バツイチの友人(以下マリちゃん)が、離婚の傷も癒えてきて、これから先の人生のパートナーが欲しいから、良い男がいたら紹介してほしいと言っていた。そう言われても、ちょうどいい男なぞそうそういるわけがない。
出会いが欲しいならマッチングアプリや、結婚相談所を利用した方が早いと思うと助言してみたものの、マリちゃんには抵抗があるようだ。実際のところ、私はマッチングアプリも結婚相談所を利用したことがないので、実態はよく知らない。しかし、2年前に結婚した友人はマッチングアプリで知り合い、今では1児のお母さんだ。出会いに対してもうちょっと柔軟に考えてもいいはずだ。
その後、マリちゃんは結婚相談所に入会した。それなりのお金をかけた方が、ちゃんとした男性と出会えると思ったそうだ。年齢や、相手の年収、専業主婦にさせてくれる人という条件で探すと、60~70代の暇とお金を持て余している高齢の人しかいなかった。ちなみにマリちゃんは当時50歳、別に10歳くらい年上でもいいじゃない。年齢差を気にする時代でもないし、実際に話してみないと相手のことなんかわからないよと助言したが、30~50代のイケメンじゃないと自分に釣り合わないと言って切り捨てていた。確かにマリちゃんはエステ通いしてそれなりに美しい。もしかしたらその美しさを評価する若い男性もいるだろう。たまに条件の合う男性がちらほらいた。その都度マリちゃんは男性とデートをしても、次の約束に繋がらなかった。それがなぜなのかはなんとなく想像がつく。きっと、信じられないような何かを男性に求めているのだろう。
マリちゃんは以前、男性と食事に行って、割り勘を求められて払ったはいいが、その男性をケチだと言って、やはり切り捨てていた。はたから見ていると、もう少し妥協できれば上手くいくのではないかと思う人とちゃんと出会えているのになぁと残念に思う。
そこで、私はある男友達を思い出した。マリちゃんと同じくらいの年齢で、見た目は爆笑問題の田中で、真面目で人への気遣いがちゃんとできる良い人だ。駆け引きを楽しむような悪い男ではない。とりあえず私は2人の仲を取り持ってみて、後は本人同士に任せた。
しかし男友達はマリちゃんの人間性に引いたと言う。何があったのかを聞いてみたら、マリちゃんは男友達をブサイクだの、服がダサいだの、散々言われたそうだ。そこで男友達は自分が公務員であることをマリちゃんに言うと態度が激変。「あなたみたいな安定した人と出会いたかったの」と手のひら返し。LINEもガンガン送ってくる。なるほど、それは引く。男友達に不快な気持ちにさせてしまったことを謝罪し、もうマリちゃんに男性を紹介しないと心に決めたのだった。
(文 ねぎ)

