My 資生堂

エッセイ

資生堂の信者である私から、もっと詳しい使い方を知りたいとのお声があったので、わかりやすく文章にしようと思う。あくまでも私がたどり着いた資生堂の商品が、すべての人に合うわけではない。合うかもしれないし、合わないかもしれない。私は顔に合わない洗顔石けんや化粧水やクリーム等は体に使うようにしている。私は体が大きいので、あっという間に肌に合わない化粧水は無くなってしまう。もったいないと思わないことがコツだ。ちなみに私の肌は極度の脂性肌で、石油王もビックリの油田状態だ。その上で話をしていこうと思う。

 ◎朝

朝起きた時の肌は、自分の皮脂でギトギトしている。それをキレイに洗い流すために私がやっていることは、馬油で洗顔をすることだ。

ちょっと理解に苦しむかもしれないが、朝からクレンジングオイルを使うような要領だ。ただ、クレンジングオイルは鉱物油が入っているので、朝の肌にはあまり良くないらしい。馬油と人間の脂は似ているので、肌に負担をかけずに皮脂を落とすことができる。馬油でマッサージするようになじませていく。欲を言えば馬油を塗る前に、ホットタオルで毛穴を開かせておくと良い。その次に洗顔だ。洗顔石けんは資生堂のホネケーキというものだ。

昔からあったらしい。泡立てネットを使わなくても、キメの細かい泡がモコモコできる。ばーちゃんのような懐かしい香りで癒される。洗いあがりはサッパリとしつつも、みずみずしい。私は長い間、洗顔料難民だったが、このホネケーキを使ってからは一切浮気をしていない。ホネケーキはこの緑色の石けんの他に、赤と紫があって、そちらも試してみたい気もするけれど、浮気は良くない。足るを知るのだ。ちなみに洗顔後はタオルで水分をふき取るより、キッチンペーパーがおススメ。簡単だし衛生的にも良いと思われる。
洗顔後には化粧水。資生堂の『オードルックスN』というこれもまた昔からある基礎化粧品だ。

お値段が笑えるほど安いのに、品質がかなり良い。レトロな容器が可愛い。私はこの紫色の化粧水がお気に入りだ。コットンにたっぷりと化粧水を含ませて、しっかりと叩き込んでいく。保湿を怠ってはいけない。保湿を怠ってはいけない。大事なことなので2回言わせてもらった。

化粧水で肌が整ったところで乳液『ドルックス フレーシュボーテN』を塗る。

この乳液は日焼けや顔のほてりを抑えてくれる。私は更年期へ向けて、ほてりが著しい。この乳液はそんなほてりを緩和させてくれるのだ。使い心地はサッパリ。それでいてちゃんと肌は潤っている。しっとり感が欲しい人には『レーデボーテ』をおススメする。

その次はあまり聞き慣れない「収れん化粧水」というものを使う。化粧水、乳液の次にまた化粧水?と、順序が謎に思う人もいるかもしれない。この『オーデュベールN』は肌をひきしめる効果がある。私のような油田肌かつ、顔のほてりで赤くなった顔が、嘘のように引いて本来の自分の肌色を知ることができた。この収れん化粧水もコットンにたっぷり含ませて、優しくじっくりと叩き込んでいく。肌がひんやりとしてきたらOK。広がった毛穴がキュっとひきしまって、毛穴レスの肌になれる。指で触れると肌がツルツルになっているのがわかる。これは冷蔵庫で冷やしておくと、気持ち良く使える。朝のスキンケアはこれで終わり。長々と書いたが実際はこれらのことを10分程度で出来るので、忙しい朝でも問題ないと思う。

 ◎メイク

向こう1年ほど使えそうな550円の化粧下地と、3ヶ月ほどで使い切りそうな8000円の化粧下地がある場合、他人様はどちらを選ぶのだろうか。私は高ければ良いものだろうと思い込んで、義務のようにシャネルの下地を使っていた。シャネルに「絶対」を求めて信じていたのだ。そこへ資生堂の舞台用化粧下地というものを知った。

「舞台用なのに550円…それが資生堂?」と、かなり不思議な気持ちになったけれど、550円なら失敗しても良いと思って購入した。レトロな箱を開けると、石けんのようなものが銀紙で包んである。爪楊枝で米粒2つ程度を手に取り、手の平でよく温めて薄く伸ばしていく。髪をセットする時のワックスのように、テクスチャーはかなり硬めで、なかなか上手に伸ばしていけないけれど、そこは努力するしかないだろう。

一通り肌に塗った後に、『グレイシイ モイストクリームファンデーション』を塗る。

もちろんこれも資生堂の商品だ。クッションファンデーションのパフで叩き込むのがおススメ。頑張って伸ばした舞台用下地とピタっと密着する感覚は、どう形容していいのかわからない。これほどの密着感は人生で初めてだ。笑えるくらい密着して崩れない。生粋の油田肌の私が言うのだから、信じてほしい。できればメイク後にクラランスの『フィックスメイクアップ』を吹きかけるとベター。

化粧崩れは抑えられていても、やはり油田肌にはあぶら取り紙が必要。でも、顔の油を取るのと同時に、密着したファンデーションも持って行かれる。資生堂のオンラインストアで『紙おしろい』なるものを見つけて購入。

あぶら取り紙にお粉が付いたようなもので、肌に乗せると油を吸いつつ、お粉も同時に肌につく。それだけで肌が整うので、メイク直しをしなくても済む。これは便利なのでこれからも使っていくつもりだ。紙おしろいは資生堂だけではなく、他のメーカーでも売られているので、自分に合った紙おしろいを探すのも良いと思う。

 ◎夜

メイクを落とすためには、朝のように馬油では落ちないので、ちゃんとクレンジングオイルを使う。顔についたクレンジングオイルとお湯が合わさると乳化して、毛穴に詰まったファンデーションや皮脂汚れがゴッソリ落ちる。その後には朝と同じように洗顔をして、化粧水をつけてと一通り済ませた後に、『ドルックス ナイトクリーム』をたっぷり塗る。

これはかなりしっとり。油田肌の私には重たく感じるけれど、ここでしっかりと保湿しないと翌朝の肌の調子が狂うのだ。

これから先、何年生きるのかわからないけれど、死ぬまでずっとこの顔で、どんどん劣化していくだろう。その劣化のスピードをできるだけ遅くするために、私は資生堂を選んだ。安価でも高品質の『ドルックス』シリーズが自分の肌に合っていたことが、何よりありがたい。これからも私は、資生堂の布教活動をするだろう。(文・ねぎ)

※使用している写真は、Amazonから引用しています。

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