資生堂の三上さん

エッセイ

以前、資生堂の基礎化粧品が肌に合い、末永く使っていこうという話をした。あれから、資生堂の化粧品をいくつか買い、下地にしろ、ファンデーションにしろ、とにかく優秀かつ安い。

舞台用の化粧下地というものがあって、研ナオコさんが何十年もその下地を使っていると言っていた。華やかなステージに立つ人の化粧下地に興味津々。何と言ってもそれが550円だというのに驚く。早速私は資生堂のオンラインショップでその下地を購入。(資生堂 舞台用 化粧下地)送料無料ですぐに届いた。レトロな箱にバターのようなものが入っている。この下地を米粒2つ程度を手に取り、手の平で温めて、薄く伸ばしていく。肌が突っ張ったような感触。でも、ファンデーションをつけると、肌とピタっと密着してキレイな仕上がり。舞台用というだけあって、化粧崩れしにくい。朝から晩まで、化粧直しをしなくても、ほぼ崩れなかった。こんなに優秀なのに550円。そして向こう1年は余裕で使えると思える量。これは知らない人が多いのでは?と思う。これは広めるべき商品なのではないかと思い、使い方も含めてSNSで発信した。何人か、リポストとブックマークした様子。

どんどん広がっていけばいいなと思っているところで、またもや資生堂のクリームファンデーションが気になった。これも1320円と安価。早速購入して使ってみる。
INTEGRATE GRACY(インテグレート グレイシィ) モイストクリーム ファンデーション )
もちろん、舞台用下地で整えた後に塗った。手で伸ばすより、クッションファンデーションのパフが良い。優しく叩き込んでいくと、やはりピタっと密着して崩れない。厚塗り感はなく、素肌がきれいな人のスッピン風。このファンデーションも一生使い続けたいと思ってSNSで発信した。資生堂は決して、安かろう悪かろうではないと。

ある日、私のSNSに資生堂の三上さんという方が直々にコメントをしてくれた。

私は「へ?」と言ったまま、何が何だかわからなくなった。こんな社会の片隅で発信していることが、ダイレクトに資生堂に届き、そのお礼を言われるなんて、誰が想像するだろう。これが資生堂の企業努力の賜物かと胸が熱くなり、少し涙が出た。
以前、このエッセイで
私「私の中では資生堂は高いという印象が強かったけれど、偏見と誤解をしていたことを謝りたいほどだ」
母「誰に?」
私「資生堂に」
母「資生堂の誰に?」
私「……誰だろうねぇ」
と書いた。生産性のない親子の会話だ。
本当に資生堂の誰に感謝したり、謝るべき人が誰なのか知らないままだったけれど、このコメントをくれた資生堂の三上さんという人に伝えれば良いらしい。顔は知らなくとも、資生堂の三上さんという具体的な存在を知ることができて、資生堂への好感度が1000倍上がった。ここまで誠実に情熱と誇りを持って動いてくれる人材を育てる姿勢が素晴らしい。私はもう、資生堂しか信じない。これからも資生堂の布教活動を続けるつもりでいる。

「これからも末永く使い続けていきたい」
これはどんな企業でも、一番嬉しい言葉なのではないだろうか。これ以上の誉め言葉があるだろうか。
私もバカ丸出しでエッセイを書いているけれど、そこで少しでもクスっと笑ってくれたり、共感してくれるという声はとても嬉しいし、励みになる。とても満たされるのだ。(文・ねぎ)

※使用している写真は、Amazonから引用しています。

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