アイビス

エッセイ

体調が思うように整わなくて、ベッドで横になっていることが多い。それでも夜は夜でしっかり睡眠がとれているため、昼間はどうにも眠れない。そこでその退屈な時間を埋めるべく、知人にもらったiPadで絵を描いている。本当にもう、IllustratorやPhotoshop等を使わなくてもいいように思う。

私が使っている「ibis Paint」という有名なアプリは最強。何でも描けてしまう。iPadをもらってから、ずっと絵を描いていたら、技術が上がったと思う。かつてIllustratorやPhotoshopで絵を描いていたので、その記憶と感覚を活かしつつ何でも表現できる。それが楽しくてしょうがない。ibis Paintでイラストやマンガを描いている人は沢山いるだろう。

私が今まで描いてきた絵は、水や液体の動きを表したものだ。水の中に入った空気や、水と油の分離の様子、水に色のついた液体を入れた時の様子、ずっとそんなものばかり描いてきた。

この絵はibis Paintで描いたもの。iPad一つでこれほどの細かい描写ができるとは思っていなかったけれど、画面上でibis Paintは『お茶の子さいさい』とでも言っているかのように感じた。多少、絵心があれば誰でも描けるはずだ。はいだしょうこさんや草なぎ剛のような画伯には描けないかもしれない。でも、絵の勉強をしてしまうと、画伯になれなくなってしまう。私の家族は絵心がまったく無く、みんな画伯だ。絵を見てキレイだな~とうっとりするのもいいけれど、私はできることなら人を笑わせられる絵を描けるようになりたい。(文・ねぎ)

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